リフォーム時期
キッチン設備の耐用年数は一般的には20年~30年と言われますが、ステンレスあるいはホーロー部分の耐用年数がこれにあたるところで、これらの材質でできた部分が交換できるようで、安全にも関わる定期的なメンテナンスを怠らなければ、更に長く快適にお使いいただけるものと思われます。水まわりのリフォームのタイミングについては、給排水設備のメンテナンス時(給排水設備の耐用年数は各機器あるいはその材質により10年~30年、5年~10年周期で劣化部分の補修や整備·点検が生じることと思います)で配管を交換するといったタイミングに合わせて行えば、度々工事を行わずに済みますのでオススメです。
リフォーム内容
隣接するダイニングやリビングのリフォームを交えた独立したキッチン→対面式へのスタイルレイアウト変更、単体キッチン→システムキッチンの導入といった全面リフォームから、着火しにくくなったガス台や換気扇の交換、キッチンパネルやレンジ周りのタイルの張り替えといった部分的な修繕·交換などがあります。
ワンポイントアドバイス
長く使うからこそ納得の行くものにこだわりたい
システムキッチンか単体キッチンかに関わらず、全面リフォームをするとなればそれなりに費用もかかる大きな工事です。しかし、耐用年数から考えても戸建てや分譲マンションなら先々まで毎日お使いになることを前提に、ある程度グレードの高い製品でも材質やデザインに納得の行くものをチョイスされるのが得策かと思います。
オープンキッチンで家族団欒
夫婦共働きが一般的な時代にあっても、家事の負担は女性に偏りがちです。娯楽性を重要視する上では、構造的に可能であれば、キッチンはできるだけ(ダイニングに対して)オープンな状態にしていただくことをおすすめします。料理が好きでもそうでなくても、炊事は1年365日毎日あります。キッチンをオープンにすることで、作る側と食べる側、双方の視覚的な壁をなくし、食べるだけでなく作る過程も、できる範囲で共有するためのアイデアです。毎日ではなくても、家族が一緒に何かを作ることができる環境があることは、ご家族が楽しく暮らすためのリフォームの1つのアイデアになるのではと考えます。
吹き抜けのあるダイニング
玄関部分に採用されることの多い吹き抜けは、の魅力はなんと言っても開放感です。ただ、ご家族がそこで過ごす時間の短さからいうと、お客様のためのものになりがちな所がちょっと残念でもあります。キッチンやダイニングなど、ご家族の共有スペースに作った場合はどうでしょう?高い天井がスペースに余裕を与え、周囲の環境により窓の作りにくい1階までに充分に光が入る・・・吹き抜けの魅力をご家族皆さんに楽しんでいただくことが出来ます。個々の部屋の広さを重視すると、お住まいの中心部に吹き抜けを設けるというのはアイデアとしてなかなか出にくい面もありますが、寝室・書斎・子供部屋など、家の隅々まで声が届く吹き抜けは、開放感だけでなく、ご家族のコミュニケーションを深めるツールとしても評価できると思います。