リフォーム時期
トイレ本体は大部分が陶器で出来ており一般的な耐用年数には幅がありますが、20年~きちんと手入れをおこなえば40年程度まで老朽化によるリフォームの心配ないと思われます。しかし、設置当初からの経過時間によっては今支障があるかどうかに関係なく、リフォームが大幅な節水に繋がる可能性があり、その場合にはリフォームのタイミングは耐用年数に関係なくオススメです。トイレで使用する生活水は全体の約3分の1とも言われています。1970年代に主流であった便器が1回の洗浄に13リットルの洗浄水を要したのに比べ、2006年以降に発売されている製品が一回の洗浄に要するのは半分以下の6リットル、2009年では4.8リットルです。今お使いの便器の1回の洗浄水量をお早めにご確認下さい。
TOTOよりハイブリッドエコロジーシステム搭載の新世代トイレ"ネオレスト"ハイブリッドシリーズAHタイプの施工イメージリフォーム内容
配管やタンク周辺からの漏水によるパッキンの交換、割れた便座の交換などの部分的な修繕ももちろんありますが、前述のように便器の基本性能は大幅に向上しているため、節水を目的として高機能の新型製品へ買い換えたり、立つ/座るの動作が腰への負担につながることもある和式便器→洋式便器へリフォームするなどの全面リフォームが多くあります。便座一体型便器の登場によりそれまではトイレの狭さは諦めて使っていたものを、スペースを最大限有効活用したいというニーズが叶う選択肢ができたことも後押しの要因の1つかもしれません。また1990年代以降の便器であれば1回の洗浄に要する洗浄水量が8リットル程度まで節水できるため、機能性アップのための温水洗浄便座の取付や、バリアフリーを考慮した手すりの設置など、部分リフォームの用途の幅は広がっています。
ワンポイントアドバイス
将来を見越した計画的なリフォームを
前述のように、トイレは耐久性の面では長期に交換の必要のない部分です。だからこそ、無駄な生まないためには後々のライフスタイルまで見越したリフォームが求められます。仮に、近い将来トイレをリフォームして、20年後にその便器を移設するとなれば1つのトイレに2重に費用をかけることになってしまいます。なぜこのような仮説を立てるかというと、例えば20年先老年期を迎えている場合には、トイレは必要に応じて寝室に近い位置にレイアウトを変更する必要性が出てくるかもしれないからです。また仮に、近い将来トイレをリフォームして、20年後にその家を2世帯住宅することがあれば、水まわりの設備を増やしたり、状況に応じて水まわりのレイアウトに変更しなkればならないかもしれません。水まわりの設備を増やしたりレイアウトを変更する場合には、配管や換気口などといった給排水設備も移設しなければならない可能性が生じるため工期も費用もかかります。それゆえ他のリフォーム以上に、計画的なリフォームをおすすめするのです。