浴室の広さ
一般的な浴室の広さは0.75坪/1坪/1.25坪の3サイズ、マンションリフォーム用はメーカー各社0.75坪を想定したものはほぼどのシリーズでも取り扱っています。
浴室の工法
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- 在来工法(湿式工法)
- 住む人の希望に合わせて設計し、1から現場で造る工法です。寸法的な制限が無いため、スペースいっぱいに施工が可能で、浴槽と洗い場のスペース配分や窓のサイズ、床や壁、天井、浴槽の素材も全て自由に組み合わせることができます。ただし、自由度が高い反面施工に3週間程度を要し、ユニットタイプの量産品に比べ割高になります。職人の腕で出来上がりのばらつきが出るのも1点物ならではのリスクとなります。
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- ユニットバス工法(乾式工法)
- メーカーが工場で製造する既製品の各パーツを選び、現場で組み立てる工法です。工場生産のため性能が均一で、施工も工場で生産された床、壁、天井、浴槽など規格部材を現場で組み立るため工期が3~5日程度と短く、量産品のため費用も安く出来ることなどが様々なメリットが挙げられます。ただし、規格サイズのためスペースが合うものに限られること、設計の自由度が低いことなど、画一的になってしまうというのデメリットもあります。
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- ハーフユニット
- 浴槽、床、腰の高さ程度までの壁が一体(ユニットバス)で、壁面上部と天井は自由な仕上げを可能とした工法。ユニットバスの安定品質や防水性能と、在来工法によるデザインの自由度という双方のメリットを1つの製品に両立させた新しいスタイルです。INAXより"SUITEROOM"和モダンテイストの施工イメージ
浴槽のタイプ
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- 和式
- ひざを折って肩までつかる日本の入浴方法に合わせた造りで、長さは800mm~1200mmと短く、深さは450mm~650mmと深い造りです。現在では木風呂や都営住宅などの比較的小さい特殊なバスルームに対応するため製品はあるものの種類はほとんど選べません。INAXより浴槽"ポリーナ"の施工イメージ
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- 洋式
- 浅く長い浴槽に寝た姿勢で入浴できる洋式の長さは1400mm~1600mmと長く、深さ400mm~450mmで浅い造りです。ある程度広さのある浴室でないとこのサイズの浴槽は置けないことや、湯船につかるのが習慣の日本の一般家庭にはあまりみかけません。INAXより"イデアトーン浴槽"シリーズの施工イメージ
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- 和洋折衷式
- 和式と洋式の長所をバランスよく組み合せた和洋折衷式の浴槽は深さが500mm前後で、自然な姿勢で肩までお湯に浸かることができ、もっとも多く採用されているタイプと言えます。INAXより"シャイントーン浴槽"シリーズの施工イメージ
在来工法の浴槽の設置方式
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- 据え置き式
- 洗い場と同じ高さの床に浴槽を設置する方式。設置や修理が容易であるものの、据え置き式の和式浴槽はまたぎが60cm前後となるため、高齢者などが転倒する危険性は高く、浴槽の下や壁との間の掃除に難もある。集合住宅など床を上げられない場合に多いが、、半埋め込み式へのリフォームで改善は可能。
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- 埋め込み式
- 浴槽の縁が洗い場の床から5~10cmの高さになるよう埋め込む方式。洗い場が狭くても浴槽が体の下にあるためぶつからず広く使うことができる反面、洗い場からの水はねや泡が浴槽に入りやすく、幼児が浴室で誤って転倒した際、浴槽に落ちてしまう危険性もある。
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- 半埋め込み式
- またぎの高さが半埋め込み式と同程度にできるため安全性の面ではメリットが大きいが、浴槽を床に埋め込まず、洗い場より1段低くした床に据え置き式の浴槽を設置するため、排水・掃除・腐食に難があり、隙間に物も落ちやすい。
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- 落とし込み式
- 浴槽の縁が洗い場の床から35~40cmの高さになるよう埋め込む方式。高齢者や子供でも浴槽の出入りがしやすい点で安全性が高く、洗い場が狭くても体が浴槽にぶつからないため広く使うことができる。
浴槽の材質
- 鋳物ホーロー
- 鋳物素地をホーロー層(ガラス)で被覆した浴槽。暖かみはありませんが、陶器のような肌触りが特徴です。耐久性がよく、手入れも簡単。
- 人造大理石
- 合成樹脂等を原材料とした大理石風の浴槽。色外観が良く、耐久性、肌触り、保温性も優れています。多彩な色・形状が選べます。
- ステンレス
- ステンレスで成型した浴槽。非常に錆びにくいため、耐久性に優れています。暖かみはありませんが、肌触り、施工性は優れています。
- タイル
- タイルを貼って仕上げた浴槽。外観は自由度が高い。施工、手入れともに手間がかかります。経年後の水漏れが心配です。
- ポリバス(FRP/FRA)
- 繊維強化プラスチック(アクリル)で成型した浴槽。肌触りが良く、外観、保温性も優れています。多彩な色・形状が選べます