床材に用いられる色々な材質
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- タイルカーペット
- 45cm~50cm角のタイル状になったカーペットで、特性は通常のカーペットと同じですが、素材にはウール以外にも竹、藤、麻などの天然繊維が用いられたものもあります。空間に合わせてタイルのように定形のものを敷き詰めて使うため、部分的に色を変えたり、縞柄の向きを交互に配置するなどデザイン的な工夫が可能で、汚れた部分だけを取り替えたりできるといったタイルならではのメリットもあります。シンコーの製品カタログ「SQ PRO」より竹タイルSTA-4、STA-5の施工イメージ
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- カーペット / じゅうたん
- 織り方や毛足の長短、バラエティに富んだ色味やデザインにより、様々な表情を作ることが出来る繊維性の床仕上げ材です。素材はウールまたは合成繊維(天然繊維ジュートを織り交ぜたものもある)で、いずれも保温性や吸音性に優れています。ウールは天然繊維ならではの風合いの良さと、保温性が高く防火性もあり静電気の起こりにくいこと、合成繊維はウールに比べ安価で防カビ・防虫性が高いことがそれぞれメリットとして挙げられます。東リの製品カタログ「TOLI FLOORING CATALOGE」よりストリークシャドー"シリーズSK8113の施工イメージ
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- Pタイル(プラスチックタイル)
- 30cm角程度の塩化ビニール系の床用プラスチックタイルです。メリット・デメリットはクッションフロアとほぼ同じでメンテナンスも水拭きで済むのですが、弾力性で劣るため玄関などに採用するのが良いでしょう。クッションフロアより更に低価格です。東リの製品カタログ「TOLI FLOORING CATALOGE」より"テラウッド"シリーズPT3204の施工イメージ
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- クッションフロア
- 適度に弾力性があり歩きやすく、耐水性に優れ汚れ落ちも良いため水まわりに用いられることの多いシート状のプラスチック系床仕上げ材です。色柄のバリエーションが豊富で、比較的安価な点も評価できます。ただ、冬は素足で歩くには冷たく、熱に弱いのでタバコの焼けこげなどで溶けてしまうという難点が残ります。リリカラの製品カタログ「cushionfloor」より"ウッド"シリーズLH80044の施工イメージ
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- フローリング
- コルク樫の樹皮をタイル状のシートにした木製の床仕上げ材です。耐摩耗性、防滑性、遮音性、弾力性や保温性など内装材としてのメリットが非常に多く、自然な柄と茶系のバリエーションは場所やインテリアのコンセプトを選ばず使える優等生です。東亜コルク株式会社よりソフトセラミック仕上げコルクタイルの施工イメージ
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- 陶磁器タイル
- 屋内に靴を脱いで上がる習慣がある日本ではインテリアの床仕上げ材としては部分的な使用に限られるますが、色柄のバリエーションが豊富で耐久性や耐水性に優れているため、床まで続く窓周り、玄関や浴室、キッチンのコンロ周りなどに使うと高級感が出る上にメンテナンスが楽になりおすすめです。また、タイルを足元に使うと冷たいという懸念材料も、床暖房や冷たさを軽減した浴室用タイルの登場で採用しやすくなってきています。INAXより内装床タイル"ライオクォーツ"の施工イメージ
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- コルクタイル
- 単層フローリングは天然の無垢板、複合フローリングは天然板を薄くスライスし、耐水合板(ベニヤ板、3枚以上の奇数枚の板を張り合わせたもの)などと貼り合わせた、木製の床仕上げ材です。使用する木材の種類や幅、厚みにより価格が変わりますが、単層のものはより高価となり、大半は強度や遮音性などの機能に優れた複合フローリングが採用されています。パナソニック電工の製品カタログ「建材総合4レグノアMX天然木シリーズ」より"ムク集成フローリングMXタイプ(広幅)"ネイキッドブラウンの施工イメージ
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- 畳
- 表面はい草で編み、中は稲わらと藺草で作られた天然繊維性の床仕上げ材です。もっとも、今は7割以上のものが建材畳床(ボード・ポリスチレンフォーム・塩ビ板など)を中身としており、価格的にはその分抑えられるようになっています。天然繊維性の床仕上げ材には他にも、サイザル麻やココ椰子など畳同様足元を快適に保つ質感のものが多数出ています。