トイレの広さ
一般的なトイレの広さには0.4坪/0.5坪/0.75坪の3種類があり、0.75坪あれば独立した大きめの手洗い器も入る広さです。メーカー各社ではトイレ空間の平均的なサイズを想定したトイレのレイアウトプランを提案していますので、ショールームに行く前にお住まいのトイレの間口の幅と奥行を確認しておくことをおすすめします。
洋式トイレ本体の構成要素
洋式トイレは、タンクとそれをともなう便器、便座の3つで構成されており、便器と便座を別々に選んでセットするいわゆる組み合わせ便器と呼ばれる従来型のトイレと、便器·便座一体型トイレの2つに分けられます。便器·便座一体型トイレの便座はTOTOでばウォシュレット、INAXでばシャワートイレと言われる温水洗浄便座が一体化されており、背面収納や手洗い器など全て一体になったシステムトイレやタンクレストイレなどのバリエーションがあります。便器·便座一体型トイレにリフォームすることで得られるメリットはトイレそのものの機能性から、トイレ空間全体の有効利用にまで範囲が広がってきています。
洋式トイレのスタイル
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- タンク·便器密結形、便座組合せトイレ
- いわゆる従来型トイレです。このトイレの最大メリットは費用が抑えられることにありましたが、便器·便座一体型が普及する中、その差は徐々に詰められているのが現状です。しかし、便器は耐用年数が長いため、修理が可能なことや、多機能温水洗浄便座との組み合わせで快適に使用できることを考えれば2台目はこのタイプというのも一案だと思います。TOTOより便器·タンク"ピュアレストEX"+ウォシュレット"アプリコットF4A"の施工イメージ
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- タンク·便器ワンピース形、便座組合せトイレ
- 便器·便座一体型トイレにタンクレスが登場したことで、トイレ本体の省スペース化が期待されるようになりました。ワンピース形のトイレは組み合わせ便器でありながら省スペースを実現。節水の点ではやや劣りますが、デザイン性を重視する方にはおすすめです。また画像の製品では洗浄時の不快な音も解消しています。TOTOより便器·タンク"静音ワンピース便器"+ウォシュレット"(専用)アプリコットの施工イメージ
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- 便器·便座一体型タンク式トイレ
- 便器·便座一体型トイレはデザイン性が高く清掃が楽で、機能面で非常に充実していることなどがメリットとして挙げられますが、便座は便器に一体化していますので、修理は出来ても交換が出来ない点は踏まえておく必要があります。INAXよりシャワートイレ一体型便器"サティスアステオ カラーズ"の施工イメージ
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- 便器·便座一体型タンクレストイレ
- 水道の直圧で洗浄するタンクレストイレは便器·便座一体型トイレの持つメリット+省スペースを実現しています。必要最低水圧値についても、コスト増はいなめませんがタンク式と同条件で使用できる製品やオプション機能も登場しているためこの点もクリアと考えて良いでしょう。パナソニック電工より全自動おそうじトイレ"アラウーノ"の施工イメージ
便座のサイズ
従来型のタンク式トイレをお使いの方が便座のみ交換する場合、恐らく大半の方が温水洗浄便座をご検討されることと思います。2005年の時点で既に普及率6割ですから、今や住まいの標準装備に位置づけられていると言っても過言ではないでしょう。便座には便器開口部のサイズによって普通サイズとエロンゲートと呼ばれるやや大きめサイズの2種類があります。メーカー各社が販売する温水洗浄便座には安定感のあるエロンゲートを採用しているか、或いはレギュラーとエロンゲート兼用のものが主流と思われます。便器内に貯められる洗浄水量が大きいことで汚れの付着や臭いを軽減できるため、便器·便座一体型トイレではエロンゲートを採用する製品が一般的になってきています。購入者も全体の半数以上がエロンゲートをお選びのようです。
洗浄方式
洗浄方式についてはメーカー各社で異なる呼び方をしていることもありますが、各社が改良して生み出した洗浄方式の基となるいくつかの洗浄するための便器の基本構造は同じものと考えて良いと思います。 洋式のタンク式トイレについては主流であるサイホン式、またはサイホンゼット式を基に、節水と消音化の課題に対する改良方式を各社が開発しています。TOTOではシーケンシャルバルブ式、INAXではダイレクトバルブ式と呼ばれる洗浄方式はタンクレストイレに用いられる水道直圧式の洗浄方式です。洗浄方式はカタログなどにも記載があると思うので、ご興味のある方はご参考になさってみて下さい。