リフォーム内容の決め方

リフォーム本来の意味である"今あるものの良さを残しつつ、そこに住む人にとってより住みやすい家を創るための改修の積み重ね"実行しようと思えば、やはりどうリフォームするかは他の誰でもなくお客様ご自身に決めていただくべきというお話です。

どうリフォームすべきか他人は教えてくれません

リフォーム内容の検討方法今あるものの残したいほどの良さやより住みやすい家などといったものは、そこに住む人の基準で評価されるものです。他人にはどうでもいいような柱の傷に愛着が湧くのは、象徴的な例だと思います。
かと言ってお客様の中には、どうリフォームしたら良くなるのか見当がつかないという方や、どういうリフォームの仕方があるのか知らないという方もいらっしゃると思います。勿論、細部まで詰めたプランを練り上げていただこうと言うわけではありません。体調がおかしいなと思って病院に行くとき、どこがどうおかしいか、いつ頃からそうなったかなどと話をします。医者に正しい診断を仰ぐために必要な情報を提供する作業ですが、要はそれと同じようなことをお客様にしてみていただきたいというお話です。

  1. どこをどうリフォームしたいか、希望を挙げる
  2. どこをどうリフォームするのが現実的か、相談する
  3. どこをどうリフォームするか、決定する

上記のうち最初のステップ、できることかどうかは気にせずどんな家に住みたいか?というシンプルな質問のお答えを、リフォーム業者へ問合せる前に考えてみていただきたいのです。建て替えではなくリフォームなので、できるかどうかは難しいご希望もあるかも知れません。でもそれは次のステップで、リフォーム業者に考えさせれば良いくらいにお考えいただいても良いと思います。お客様がどうしたいかが明確なら、プロはそれをどうしたら実現できるかを考えることに専念できますし、言ってみればプロはそのためにいるようなものかも知れません。以下はもしお客様が何から考えはじめようかと悩んだ時、質問の答えをスムーズに導き出していただく参考になれば幸いです。このプロセスを経ておけば、よくよく検討した結果が最初の希望と異なる内容のリフォームに決めたとしても、軸はぶれない費用をかけるだけの価値あるリフォームが実現できるのではないでしょうか。

なぜリフォームしようと思ったのでしょう?

住まいはそれが購入したものか借りたものかに関わらず、新築でリフォームを考えることはまずありません。リフォームを考えるのには日々の暮らしの中で、何らかきっかけがあったはずです。

リフォーム箇所をピックアップしましょう。

リフォームを思い立った理由が明確になれば、それを解決するのがリフォームの最大の目的ということになります。リフォームしたい理由がわかれば同時に、そのためにリフォームの必要な箇所が明らかになってくると思います。具体的にどうというのはここではとりあえず考えず、リフォームの必要な箇所だけを理由別に洗い出してみてください。

リフォーム箇所に優先順位をつけましょう。

リフォームの必要な箇所はどのくらいありましたか?いざ家の中を見回してみるとあっちもこっちも気になるものですが、あれもこれもリフォームしようとすれば当然費用がかさみます。予算の折り合いを付けるときのことを考えて、ピックアップした箇所に優先順位を付けてみてください。家は次々に買い換えるものではありませんし、リフォームはそこに住み続ける限りまたいつか必要なときが来るものですから、予算を超えるものは次回に回すと考えてみてはいかがでしょう。