リフォーム価格の"高い"と"安い"はその人の価値観で異なります
築20年の一戸建てに住むお友達からリフォームの見積を取ったら500万円だったという話があったとします。「安いと思う?高いと思う?」…と聞かれたらあなたならどうお答えになりますか?きっと、どこをどの程度リフォームする見積なのかという"内容による"のではないでしょうか?
では具体的に、キッチン・トイレ・浴室の設備機器を一新して、ダイニングと洗面所も合わせてクロスを張替えるというような内容だったとします。この内容のリフォームで500万円は安いでしょうか?それとも、高いでしょうか?そうなると、その見積のリフォーム内容がそもそもお友達の希望通りのものなのか?リフォーム業者の対応は信頼できそうか?他に相見積は取ったのか?などと聞きたくなってしまいます。
そしてあらゆる質問の答えが出揃ったところで、私なら、「自分にとっては高い(或いは安い)けれど、どう感じるかは人それぞれだよね。」と前置きしてから、なぜそう思ったかの理由を具体的に伝えます。
同条件下で出された複数の相見積の値段ということであれば単純に高い安いを比べることができますが、リフォームにかかる価格の高いか安いかは、結局のところ価格以外の全ての要素(どこをどの程度、どんな製品・部材を使って、どういう説明や相談のもとでリフォームされるのか)と、それが住む人にとってどの程度価値のあるものなのかという個々の価値観によって判断の異なるものではないでしょうか。
どこどこをリフォームしたら一般的にいくらくらいかかるのか?数万円なのか、数十万円なのか、100万円を越えるのか?というような、予算を組むためのザックリした価格感を知るためなら無論インターネットでも調べがつきますし、お友達同士の口コミもとても役に立ちます。ただ最後は、やっぱりお客様ご自身の価値観で妥当と判断できる価格が満足できるリフォームなのだと思うのです。
職業柄リフォームについてネットサーフィンしていると、リフォームでもっとも気になるのは価格という方が多いように思います。リフォーム関連の大手ポータルサイトを見ていても、施工例とその価格をエリア検索できるコンテンツが1番目立つ位置に掲載されてたりするので、あながちに個人的な感想ともいいきれません。
ただもしリフォームでもっとも気になるのは価格という方が本当に多いとしたら、残念なのはこうしたwebサイトに掲載されている施工例には複数箇所の一斉リフォームで価格が総額表記だったり、1箇所毎のリフォームだと価格の記載のなかったりすることです。
リフォームは耐用年数を過ぎて老朽化した部分を改修することの積み重ねですから、実際は浴室だけとかキッチンだけとか1~2箇所毎を時間を空けて何度もご依頼いただくことのほうが多いのです。水まわりなど設備機器の必要な場所であれば特に、トイレの水漏れを防ぐパッキンの交換のような、リフォームで買い替えるにはまだ早い段階での小さな修繕もよくあります。
パーツ毎のリフォームで価格がどのくらいかかるかについては、リフォーム費用Q&Aで可能な限りリフォーム内容毎に例を挙げています。ご興味があればご覧になってみてください。